ブログ更新が途絶えて早10か月・・・このままでは2017年も終わってしまいそうなので、防音工事の施工例をご紹介です。
以前、ピアノの防音工事でお世話になったハウスメーカーの方からのご紹介で、1戸建ての新居をご購入なさったご夫婦がコントラバスとバイオリンの練習室を検討中とのこと。さっそくご相談に伺いました。
現場は比較的近くに線路があって、電車の通過中はそこそこにぎやかなのですが、それ以外の時は静か、という悩ましい状況です。
場合によってはサッシの追加や、壁の遮音補強工事でも対応ができる1戸建てですが、夜間の演奏や知人を呼んでの演奏などのご希望があるため、浮き構造の本格的な防音工事となりました。
こちらは防音工事前の写真です。
建売り住宅の場合、建物の建築中に防音工事ができないため、せっかくの新しい天井や床、クローゼットも解体になります。奥に見えるクローゼットの扉は、この部分は壁で塞いでしまい、防音区画外の廊下からアクセスするように変更いたしました。
防音工事後の床を廊下とフラットにするために、既存の床を解体します。ここから、固定床、防振浮き床と2段の床を作っていきます。ここに基礎の立ち上がりがある場合や床自体が構造の一部となっているケースがあるので、注意が必要になります。
こちらも注意が必要な部分です。最近の1戸建てはキッチン、バスルームなどの水回りが2階にあること多く、そうなると、この排水管が1階の天井裏に設置されています。この排水管も遮音作業を行わないといけないので、防音工事後の天井高に影響してきます。
防音工事完成後の写真です。
遮音壁の張出しがあるため、入口の防音ドアは少し斜めに取付られています。反射音の拡散にも効果があります。左側の奥には、コントラバスの低音用の音響調整ブロックを設置いたしました。
壁の1面だけを別の色やデザインにするアクセントウォールになさるお客様が増えています。各壁紙メーカーも様々なデザインを用意して対応していますので、楽しい悩みが増えますね・・・
今回もお客様と様々なご相談をしながら、遮音性能、音響、インテリア、使い勝手等など、お客様のご要望にあわせた防音室を作ることができました。ありがとうございます!