某企業の役員室にて会議中の声やTV会議の音声が廊下に漏れることを改善したいとのご依頼がありました。
現地調査を行ったところ写真のような換気ガラリのついた扉が取り付けられていました。
当然換気ガラリから音が漏れてきます。壁も天井までで天井裏では廊下と筒抜けになっています。
ご提案としては、①現状の扉を撤去して防音扉へ変更。②廊下との間仕切り壁を防音壁に変更し躯体天井まで立ち上げる。③換気システムの変更。④室内の音響調整を行って話しやすい聞きやすい部屋にする。というものでしたが、そこまでの遮音性能、音響性能は必要なしとの判断で、簡易防音ドアと換気システムの変更を行うことになりました。
既存扉はスチール枠に木製扉が取り付けられています。今回はスチール枠と丁番、ハンドルはそのままにして、扉のみを防音仕様とした簡易防音扉を製作です。扉の構造部に遮音効果の高い材料を挟み込み下部には扉が閉まった時にだけゴムが下りてきて隙間をなくす機能を取付ました。
1日で防音扉の取付と塗装が終了です。換気システムの変更工事も同時並行しましたので、工期1日で簡易防音室の完成です。施工前と施工後に行った遮音測定では約15dBの改善となりました。この数値は聴感上では聞こえる音が約半分になりますので、役員室や会議室などの声、音声の遮音には充分な効果があります。
play toneでは様々な音のご相談をお待ちしております。