高層マンションの演奏室

今回は豊洲の高層マンションのピアノ室をご紹介いたします。築地の市場移転や東京オリンピックも決定し、豊洲周辺の開発はすさまじいものがあります。高層マンションもまだまだ増えるようです。
まずは完成直後の写真です。

5畳と6畳の2部屋を間仕切る壁を取り払い、グランドピアノが2台並べて置ける演奏室を作りました。高層マンションでの防音工事はいくつかの注意点があります。躯体の重量を抑えるために、通常はコンクリートの壁で作られる隣戸との戸境壁が高層マンションの場合は石膏ボードを組み合わせた乾式壁になっていますこのため隣戸に面したお部屋での防音工事は遮音性能が落ちてしまいがちなんです。今回も上記の写真、右側の壁が乾式の戸境壁だったために、念入りな対策を施しました。床はマホガニーの無垢材を使いました。無垢ならではの心地よさと響きの良さを得ることができました。床から天井までの楽譜棚も製作いたしました。CDプレーヤーなどを置くためのコンセントも内蔵です。

スタインウエイBとヤマハC5が入りました。さすがに2m級が2台置かれると存在感がありますね。このためにも床材は明るめにしておいて正解でした。

このお部屋の音響調整はこちらの木製の壁です。中に吸音材が入っていて木材のスリットから音が入り込んでいきます。低域から高域までとても自然な響きを作ってくれました。インテリアのアクセントにもなってお勧めの材料です。

目の前には東京湾とレインボーブリッジが広がる抜群のロケーションです。夜景を見ながらの演奏はさぞや気持ちの良いものではないでしょうか。

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