ヴァイオリンの演奏と上階からの生活騒音(東京都目黒区)

マンションの生活騒音

 マンションで生活していると上階や隣戸からの音が気になることがあります。現代のマンションは遮音性能や気密性が高く、外からの騒音は入りにくくなり部屋の中の静粛性は高まっていますが、その分逆に上階や隣戸などから躯体を伝わる音が聴こえやすくなることがあります。
 今回のお客様はご自身のヴァイオリン演奏のための防音とともに、早朝に上階から聞こえてくる重量物を引きずるような音を遮音したい、というご相談です。

寝室兼ヴァイオリン演奏室の防音工事

 まずはbefore/after から。


before 

寝室兼ヴァイオリン演奏室です。バルコニーに向けて掃き出し窓が1か所。2つの梁は排気ダクトが入っています。

after 

明るいトーンで仕上げたおかげか、左側の壁を開口してリビング側への出入り口を新設し解放感を得たせいか、遮音壁による圧迫感は全くありません。
ヒアリングと現地調査から、3つのプランをご提案いたしました。そのうちの1つが既存の出入口を塞いでリビング側に防音サッシの出入口を新設するプランでした。お客様は以前にリビングルームと寝室を一体化することを考えたことがあるそうで、それに準ずる今回のプランを気に入っていただきました。

お部屋の逆向きのbefor/afterです。
before 

正面の扉はクローゼットです。右の扉は廊下への出入口です。

after 

廊下への出入口は塞いで、お部屋の幅いっぱいのクローゼットを新設しました。空間を有効に使うために扉は3枚引き戸にいたしました。

上階からの重量音はどうなったか

 ご自身の演奏音とともに気になっていたのが早朝に聞こえてくる上階からのソファーを引きずるような音。これは防音工事後にどうなったか・・・

 結論から先に申し上げると、「早朝の騒音は聞こえなくなりました!」とのことです。

 左の写真が振動を抑えるキモとなる防振ゴムです。この防振ゴムにより防音室から発生する音や振動を躯体に伝えにくくします。同時に躯体から伝わる音や振動を抑えますので、今回気になっていた上階からの音も伝わらなくなりました。右写真のようにスケルトン状態まで解体し、そこから床と天井に防振ゴムを使用した2重構造の防音室を作っていきます。音の心配や悩みをお持ちの方はぜひ一度、play toneにご相談ください。
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