赤坂プリンス跡地に学ぶインフラの老朽化問題

今日も天候が不安定です。赤坂見附でも雷と強い雨がありました。北関東の方ではかなりの雨量が予想されるとのこと。災害につながるようなことがないと良いのですが。
さて、ドーン!とそびえ立っていた赤坂プリンスホテルが完全に無くなって半年くらいたちますが、赤坂見附の風景を見て思うことがあります。「空が広い!!」

「壊して作り直す」ではなく「壊して元に戻す」方向へ

この正面にプリンスホテルがあったわけで、ポッカリ開いた空間の空が広いこと・・・日本橋の首都高速を地下化して空が見えるようにしようという活動があるそうです。実際、韓国では高架道路を撤去して昔流れていた清渓川という川を復元させた例があるようです。笹子トンネルの天井落下事故後から急にクローズアップされ始めたインフラの老朽化ですが、この対策費用として今後50年間で190兆円の予算が必要という驚くべき数字が出てきています。公共事業としてはおいしい話なのでしょうが、これから50年間人口は減りおそらく経済も右肩上がりでは無いでしょう。日本はそろそろ「壊して作り直す」のではなく、「壊して元に戻す」ほうに方向を変えるべきではないかと思います。

今、たった30年で解体されてしまった赤坂プリンス跡地の先に見えるのは80年前に建築された洋館です。なんだか皮肉な話です。