防音室のお勧めフローリング

ピアノやヴァイオリンの防音工事で使うフローリングをご紹介

フローリングの間から立ち上がっている薄い板のようなものは何でしょうか?

無垢フローリングを施工するときに使うスペーサーです。フローリングには大きく分けると複合フローリングと無垢フローリングの2種類があります。一般的に新築マンションや建売住宅で使われているのは複合フローリングで、複数の合板に木目プリント材もしくは薄い天然木を貼り合わせたものです。汚れや傷が付きにくい加工がしてあったり、マンションの床衝撃音の基準に対応している製品があったり、コスト的にも比較的安価です。

これに対して無垢フローリングは天然木を切り出した一枚板から作られる床材です。100%天然木材ですので、木の質感が豊かで肌触りがよく、一枚一枚の表情が違い味があります。そして天然木は呼吸して部屋の湿度を調節してくれます。湿度が高い時は無垢フローリングが湿気を吸収し、湿度が低い時は湿気を放出します。

ここで写真のスペーサーの登場です。無垢フローリングを複合フローリングのように隙間なく施工してしまうと、湿度が高くなった時に湿気を吸ったフローリングが盛り上がってしまう可能性があります。この突き上げを防ぐために0.3~0.4mm程度のスペーサーを入れて施工します。(もちろん貼り終わったら抜きます。)

演奏室に無垢フローリングを使うメリットは音の響きにもあります。無塗装や浸透式の塗装を使った場合、フローリングが音を吸ってくれるため嫌な反射音が発生しにくくなります。ピアノはもちろんヴァイオリン、チェロなどの弦楽器にもお勧めです。

マンションでは管理規約によって床衝撃音の規制がありますので、一般的には無垢フローリングは使われません。しかしながらplaytoneの防音工事では管理規約の規制をクリアする防振床を作りますので無垢フローリングを使うことができるのです。比較的リーズナブルな材料をご案内することもできますのでぜひご相談ください。